1.Alone


◆ 1989年「ひとり」・15F
 
【 内なる目 】
 
瞑想をするときには目を閉じる。
しかし、それは何も見ないということではない。
外界に対する目を閉じ、内なる目を開くということだ。
絵を描いているとき、画家は目を開けて、外界を確り見ていなければならない。
しかし、描く対象を心の内に求めたとき、画家は内なる目を開くことになるのだ。
絵を見る観客も、まずは外界に対する目を確り開けて絵を見て欲しい。
そして次に、絵を見ている自分の心の内も見つめて欲しい。